製品タイプ別

シリコーンオイルの種類

シリコーンオイルは、ストレートシリコーンオイルと変性シリコーンオイルに分類されます。

ストレートシリコーンオイル

ジメチルシリコーンオイル

製品名 特長
KF-96 シリコーンオイル中でも最も代表的な一般用途の製品。
粘度は0.65mm2/s~100万mm2/sまで。スプレー品はKF-96SP。
KF-965 高温用(-50℃~+250℃)で、密閉系の熱媒オイルに適します。スプレー品はKF-965SP。
KF-968 開放系の熱媒オイルに適する高温用(-50℃~+250℃)。
KF-995 環状ジメチルシリコーンオイル。揮発性があり、揮発後は残分がなく、サラッとした感触が得られる。

メチルフェニルシリコーンオイル

製品名 特長
KF-50 低温用(-60℃~+200℃)。
KF-54 高温用(-30℃~+250℃)で、開放系の熱媒オイルに適する。
HIVAC F-4/
HIVAC F-5
耐酸化性、耐薬品性に優れ、油拡散ポンプ用。
10-7~10-12Torrの高真空が得られる。HIVAC F-5の方が到達真空度が高い。
KF-56 アルコール可溶性で、主に化粧品添加用に用いられる。

メチルハイドロジェンシリコーンオイル

製品名 特長
KF-99 特にはっ水性に優れ、ガラス、金属、繊維、粉体のはっ水処理に適する。

変性シリコーンオイル

変性シリコーンオイルは、ジメチルポリシロキサンの特長を活かしながら、メチル基の一部に各種有機基を導入した製品です。消泡性、はっ水性、熱酸化安定性、化学的安定性、生理的不活性などジメチルシリコーンオイルの持つ特性に加え、有機物との相溶性や化学反応性、水との溶解性、乳化性やはっ水性、ペインタブル性、帯電防止性、柔軟性あるいは潤滑性を付与することができるユニークな製品です。

変性シリコーンオイルは、化粧品原料、樹脂改質剤、繊維油剤、ワックス用添加剤、建築用はっ水剤、離型剤など幅広い用途に利用されています。さらに、各産業分野で高分子材料の機能向上や新規材料の開発などにも使われています。

種類

反応性シリコーンオイル

変性タイプ 特長 用途
アミノ変性 はっ水性、反応性、吸着性、潤滑性、離型性、可とう性 繊維油剤、樹脂改質、塗料添加剤、つや出し剤、ワックス
エポキシ変性 反応性、吸着性、離型性、可とう性 繊維油剤、樹脂改質、ワックス、塗料添加剤
カルボキシ変性 反応性、潤滑性、離型性、可とう性 繊維油剤、樹脂改質、つや出し剤、分散剤
カルビノール変性 反応性、離型性、酸素透過性 樹脂改質、塗料添加剤
メタクリル変性 反応性、吸着性、酸素透過性 樹脂改質、塗料添加剤
メルカプト変性 反応性、吸着性 塗料添加剤、樹脂改質、防さび剤
フェノール変性 反応性 樹脂改質
異種官能基変性 反応性、相溶性 ワックス、樹脂改質、繊維油剤、塗料添加剤

非反応性シリコーンオイル

変性タイプ 特長 用途
ポリエーテル変性 水溶性、水分散性、乳化性 化粧品原料、乳化剤、プラスチック添加剤、防曇剤、消泡剤、繊維油剤、水溶性潤滑剤
メチルスチリル変性 離型性、相溶性、潤滑性 塗料添加剤、プラスチック添加剤、離型剤
アルキル変性 ペインタブル性、離型性、相溶性、潤滑性 塗料添加剤、建築用はっ水剤、離型剤
高級脂肪酸エステル変性 高融点、相溶性 樹脂改質、塗料添加剤
親水性特殊変性 水分散性、水溶性、潤滑性、防曇性 防曇剤、繊維油剤
高級脂肪酸含有 高融点、はっ水性 ワックス、つや出し剤
フッ素変性 潤滑性、耐薬品性、耐油・耐溶剤性 潤滑剤、消泡剤

構造

変性シリコーンオイルの構造は、有機基の位置により以下のように四種類に大きく分けられます。

側鎖型

ポリシロキサンの側鎖に有機基を導入したもの

側鎖型

片末端型

ポリシロキサンの片末端に有機基を導入したもの

片末端型

両末端型

ポリシロキサンの両末端に有機基を導入したもの

両末端型

側鎖両末端型

ポリシロキサンの側鎖と両末端の両方に有機基を導入したもの

側鎖両末端型
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