2023年ニュース

シリコーン製品の高機能化と環境配慮型製品を拡充

1,000億円規模の投資を実施

信越化学工業株式会社(本社:東京、社長:斉藤恭彦 以下「信越化学」)は、機能材料セグメントの主力の一つであるシリコーンポートフォリオで1,000億円規模の投資を実施します。

2022年2月に高機能シリコーン製品に対する顧客からの強い需要に応えるため、800億円相当の投資計画を発表しました。この計画による投資は一巡しましたが、その後も高機能シリコーン製品への需要は拡大し続けています。特にカーボンニュートラルに役立つ環境対応製品への期待は大きく、今後ますます需要が拡大していきます。こうした社会と顧客の要請に応えるため、シリコーン製品の用途を拡大し、製品構成の高機能化と環境配慮型シリコーンの拡充に取り組みます。これが今回の投資計画の目的です。

当社はシリコーンにかかわる技術を駆使して、航空機から電気自動車まで、最終製品の小型化と軽量化に貢献しています。また、シリコーンの長期安定性を活用して、最終製品の長寿命化にも当社製品は役立っています。さらに、省資源、省エネルギーと省電力に資する製品を開発し、環境負荷の削減に貢献しています。そのような製品が、自動車、半導体、通信分野をはじめとした幅広い分野で利用されています。自動車のEV化に必須の放熱シートはその例であり、設置の進む風力発電に組み込まれる部材にも使われています。当社のシリコーン製品は、顧客の製造工程に加え最終製品の使用段階での温室効果ガスの削減にも貢献しています。成型後の再加熱処理を必要としない硬ゴム及びLIMSや低温で硬化可能な剥離紙用シリコーンはその代表例です。

今回の計画では、国内の主力工場である群馬事業所(群馬県安中市)に加えて直江津工場(新潟県上越市)と武生工場(福井県越前市)、海外ではモノマーとポリマーの生産を行っているタイに加えてアジア各国、アメリカ、ハンガリーにある既存の工場で投資を実施し、併せて生産工程でのグリーン化も進めカーボンニュートラルへの取り組みを加速します。

信越化学は3四半世紀近くにわたり培ってきたシリコーン事業での技術力を活かし、社会と顧客の要望に応える製品の迅速な開発と安定供給により、持続可能な社会の実現に向けて取り組んでまいります。

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