化粧品向け信越シリコーン セレクションガイド

顔料

KTP-09シリーズは、着色顔料の表面に疎水化処理を施した表面処理顔料です。
分岐シリコーン鎖とアルキル鎖をもつ処理剤で表面を処理した着色顔料で、高い疎水性と、幅広い油剤への優れた分散性を兼ね備えています。

KTP-09シリーズ表面処理剤の分子構造モデル

分岐シリコーン鎖とアルキル鎖を持ち、反応基としてトリエトキシシリル基を有する。
KTP-09シリーズは、上に示すような構造の処理剤で疎水化処理されているため、シリコーンオイル・油脂類双方に対して優れた分散性を示します。
感触も、シリコーン由来のサラサラ感と、アルキル鎖による肌なじみの良さを併せ持ちます。
また、最適な処理方法により高い疎水性を有するため、製剤中での凝集や色しまの抑制による安定性の向上が
期待できます。
製品名 成分
KTP-09R シリコーン・アルキル処理ベンガラ
KTP-09Y シリコーン・アルキル処理黄酸化鉄
KTP-09B シリコーン・アルキル処理黒酸化鉄
KTP-09W シリコーン・アルキル処理酸化チタン

KTP-09シリーズの疎水性 -シリコーンオイル/水中での状態観察-

KF-995(シクロペンタシロキサン):精製水:顔料=10g:10g:0.05g

KF-995中に顔料を分散後、精製水を加えて振盪し、静置して状態を観察

KTP-09シリーズは、シリコーンオイルのみに分散した状態を保っているのに対し、処理不良の場合は顔料表面に残る親水部が水と吸着し、シリコーンオイルに水を取り込んだような状態になっています。

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