2008年ニュース

シリコーン樹脂製品の値上げについて

信越化学工業株式会社(本社:東京)は2008年4月21日出荷分より、主要製品の一つであるシリコーン樹脂製品の値上げを行う。値上げ幅は製品別に10%~15%。当社では昨年10月に価格改定を発表し、値上げを実施してきたが、原材料の高騰と資材の値上がりは予測をはるかに上回り、再値上げを余儀なくされたもの。

シリコーン樹脂製品の主原料である金属ケイ素や触媒原料(白金等)価格の更なる高騰に加え、原油価格の上昇で製造用エネルギー、石油系溶剤、包装資材、輸送費などのコストも上昇を続けている。特に金属ケイ素は主要生産地の電力不足による生産減と輸出関税課税により価格が更に高騰し、白金も史上最高値を更新し続けている。

当社では、さまざまな合理化により製造コストの削減に努めているが、企業努力のみでこれらのコスト上昇分を吸収することは困難となり、その一部を販売価格に再転嫁せざるを得ない状況となったもの。

シリコーン樹脂製品は、有機と無機の特性を兼ね備えた高機能樹脂。電気・電子、自動車、化粧品、建築、化学など、幅広い産業分野で高付加価値を付与できる製品として使用されている。

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