2008年ニュース

シリコーン樹脂製品の値上げについて

信越化学工業株式会社(本社:東京)は2008年9月1日出荷分より、主要製品の一つであるシリコーン樹脂製品の値上げを国内外で行う。値上げ幅は製品別に10%~15%。当社では、今年3月に価格改定を発表し値上げを実施してきたが、その後も原材料や資材などの高騰が続いており、再値上げを余儀なくされたもの。

シリコーン樹脂製品の主原料である金属ケイ素は、半導体、太陽電池向けを中心とした世界的な需要の高まりや、主要生産地の地震の影響による生産減と電力料金の値上げなどにより、価格がさらに高騰している。また、メタノールや触媒原料も引き続き高値圏にとどまっている。さらに、原油価格の上昇で製造用エネルギー、石油系溶剤、包装資材、輸送費などのコストも上昇を続けている。

当社では、さまざまな合理化により製造コストの削減に努めているが、企業努力のみでこれらのコスト上昇分を吸収することは困難となり、その一部を販売価格に再転嫁せざるを得ない状況となったもの。

シリコーン樹脂製品は、有機と無機の特性を兼ね備えた高機能樹脂。電気・電子、自動車、化粧品、建築、化学など、幅広い産業分野で高付加価値を付与できる製品として使用されている。

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