シリコーン活性剤

信越シリコーンでは、界面活性剤や粉体の分散剤として使用できる製品を多数取り揃えています。
シリコーンを主鎖とする製品では、直鎖/分岐、架橋の2つのタイプがあります。
(※架橋タイプはシリコーンゲル活性剤をご参照ください。)
親水基もポリエーテルとポリグリセリンの2つのタイプをラインアップしています。
また、高い粉体分散性能を持つアクリルシリコーンタイプの分散剤もあります。
疎水基が直鎖/分岐のタイプの活性剤(シリコーン活性剤)は、乳化粒子径をコントロールでき、より細かい乳化物を調製するのに適しています。
疎水基が直鎖タイプの乳化剤にはさまざまなHLB値を有する製品をラインアップしており、HLBの違いによってO/WまたはW/O乳化剤として働きます。
疎水基が分岐タイプの乳化剤には、シリコーン分岐を持つもの(KF-6028、KF-6104)、アルキル分岐を持つもの(KF-6048)、シリコーンとアルキルの2種類の分岐を持つもの(KF-6038、KF-6105)があり、用いる油剤によって最適な乳化剤を選択できます。
親水基にはポリエーテルとポリグリセリンの2つタイプがあり、ポリエーテル変性シリコーンはより細かい乳化物を調製でき、ポリグリセリン変性シリコーンは、保水性が高く、ソフトでしっとりした感触を与えます。
また、粉体の分散剤に特化した製品として、ポリグリセリン変性シリコーン(KF-6106、KF-6115)とアクリルシリコーン(KP-578)もラインアップしています。
製品ラインアップと分子構造モデル
タイプ | 製品 | モデル図 | |
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直鎖タイプ (活性剤/分散剤) |
ポリエーテル変性 シリコーンオイルをメインとする乳化製剤に有用 |
KF-6011 KF-6011P KF-6012 KF-6015 KF-6017 KF-6017P KF-6043 |
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ポリエーテル・アルキル共変性 エステル油や炭化水素油をメインとする乳化製剤に有用 |
KF-6048 | ![]() |
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分岐タイプ (活性剤/分散剤) |
ポリエーテル変性 シリコーンオイルをメインとする乳化製剤に有用 |
KF-6028 KF-6028P |
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ポリグリセリン変性 シリコーンオイルをメインとする乳化製剤に有用 |
KF-6100 KF-6104 KF-6106 分散剤 |
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ポリエーテル・アルキル共変性 エステル油や炭化水素油をメインとする乳化製剤に有用 |
KF-6038 | ![]() |
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ポリエーテル・アルキル共変性 エステル油や炭化水素油をメインとする乳化製剤に有用 |
KF-6105 KF-6115 分散剤 |
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アクリルシリコーンタイプ (分散剤) |
KP-578 分散剤 | ![]() |
各種油剤への溶解性(濃度 20wt%、 RT)
KF- 6011 6011P |
KF- 6012 |
KF- 6015 |
KF- 6017 6017P |
KF- 6028 6028P |
KF- 6038 |
KF- 6043 |
KF- 6048 |
KF- 6100 |
KF- 6104 |
KF- 6105 |
KF- 6106 |
KP- 578 |
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---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
KF-96A-6cs (ジメチコン) |
I | I | I | S | S | S | I | I | I | S | S | S | S |
KF-995 (シクロペンタシロキサン) |
I | I | S | S | S | S | I | S | I | S | S | S | S |
KF-56A (ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン) |
S | S | S | S | S | S | I | S | I | S | S | S | S |
ミネラルオイル | I | I | I | I | I | S | I | S | I | I | S | I | I |
イソノナン酸イソトリデシル | I | S | S | I | I | S | I | S | I | S | S | S | S |
トリエチルヘキサノイン | S | S | S | S | S | S | S | S | I | I | S | I | S |
エタノール* | S | S | S | S | S | I | S | I | S | I | I | I | I |
1,3-ブチレングリコール | S | I | I | I | I | I | S | I | S | I | I | I | I |
グリセリン | I | I | I | I | I | I | I | I | S | I | I | I | I |
水 | S | S | I | I | I | I | S | I | I | I | I | I | I |
S:可溶 I:不溶 *純度 約95%
KF-6017

KF-6017
ポリエーテル変性シリコーン界面活性剤で、W/Si 乳化剤として使用できる。HLB:4.5
KF-6028

KF-6028
シリコーン鎖が分岐したポリエーテル変性シリコーン界面活性剤で、W/Si 乳化剤として使用できる。オイルに対する溶解性に優れており、乳化物の粘度、安定性などで特徴のある製品を作ることができる。HLB:4.0
KF-6038

KF-6038
シリコーン・アルキル鎖共変性ポリエーテル変性シリコーン界面活性剤。W/Si、W/O 乳化剤として使用できる。シリコーンオイル、油脂類双方に対して優れた溶解性を有しており、乳化物の粘度、安定性などで特徴のある製品を作ることができる。HLB:3.0
KF-6028P

KF-6028P
シリコーン鎖が分岐したポリエーテル変性シリコーン界面活性剤で、W/Si 乳化剤として使用できる。オイルに対する溶解性に優れており、乳化物の粘度、安定性などで特徴のある製品を作ることができる。HLB:4.0
KF-6011

KF-6011
ポリエーテル変性シリコーン界面活性剤で、感触改良剤・乳化剤として使用できる。HLB:14.5
KF-6017P

KF-6017P
ポリエーテル変性シリコーン界面活性剤で、W/Si 乳化剤として使用できる。HLB:4.5
KF-6106

KF-6106
シリコーン鎖が分岐したポリグリセリン変性シリコーン界面活性剤。顔料表面への吸着性が高く、シリコーン中への顔料の優れた分散剤として活用できる。HLB:低
KF-6104

KF-6104
シリコーン鎖が分岐したポリグリセリン変性シリコーン界面活性剤。W/Si 乳化剤として使用できる。水分保持性に優れ、これを配合したエマルジョンは肌になじみやすく、非常にソフトでしっとりとした感触を与える。HLB:低
KF-6180

KF-6180
植物油や紫外線吸収剤に対して優れた乳化性能を持つW/Oシリコーン活性剤。
KF-6105

KF-6105
シリコーン・アルキル鎖共変性ポリグリセリン変性シリコーン界面活性剤。W/Si、W/O 乳化剤として使用できる。シリコーンオイル、油脂類双方に対して優れた溶解性を有しており、乳化後の粘度、安定性などで特徴のある製品を作ることができる。水分保持性に優れ、これを配合したエマルジョンは肌になじみやすく、非常にソフトでしっとりとした感触を与える。HLB:低
KF-6048

KF-6048
アルキル鎖が分岐したポリエーテル変性シリコーン界面活性剤で、W/O乳化剤として使用できる。OMCを含む幅広い有機系の油に対して優れた溶解性を有しており、乳化物の粘度、安定性などで特徴のある製品を作ることができる。
HLB:3.5
KF-6015

KF-6015
ポリエーテル変性シリコーン界面活性剤で、W/Si 乳化剤として使用できる。HLB:4.5
KF-6011P

KF-6011P
ポリエーテル変性シリコーン界面活性剤で、感触改良剤・乳化剤として使用できる。HLB:14.5
KF-6043

KF-6043
ポリエーテル変性シリコーン界面活性剤で、感触改良剤・乳化剤として使用できる。HLB:14.5
KP-578

KP-578
アクリルポリマーとジメチルポリシロキサンからなるグラフト共重合体。(アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマーは、アクリル樹脂とシリコーンの両方の特長を有する。顔料表面への吸着性に優れているため、シリコーン中への顔料の優れた分散剤として活用できる。
KF-6012

KF-6012
ポリエーテル変性シリコーン界面活性剤で、感触改良剤・乳化剤として使用できる。HLB:7.0
KF-6115

KF-6115
シリコーン・アルキル鎖共変性ポリグリセリン変性シリコーン界面活性剤。顔料表面への吸着性に優れ、シリコーンオイル、油脂類双方に溶解性を有しており、各種油剤中への顔料の優れた分散剤として活用できる。HLB:低
KF-6004

KF-6004
ポリエーテル変性シリコーン界面活性剤で、感触改良剤・乳化剤として使用できる。常温でWAX状。HLB:9.0