化粧品向け信越シリコーン セレクションガイド

KP-578

   
用途 粉体分散剤
特徴・タイプ アクリルシリコーンシリコーン活性剤

アクリルポリマーとジメチルポリシロキサンからなるグラフト共重合体。(アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマーは、アクリル樹脂とシリコーンの両方の特長を有する。顔料表面への吸着性に優れているため、シリコーン中への顔料の優れた分散剤として活用できる。

製品情報

化粧品表示名称 (アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマー
INCI ACRYLATES/ETHYLHEXYL ACRYLATE/DIMETHICONE METHACRYLATE COPOLYMER
(旧)化粧品種別許可名 未登録
医薬部外品原料規格2021収載名 未登録
中文INCI
粘度 25℃ mm2/s 150-200
成分 % 100
消防法危険物分類 指定可燃物(可燃性液体類)
荷姿 16kg (角缶)

(規格値ではありません)

モデル図

溶解性(濃度 20wt%)

KF-
6011
6011P
KF-
6012
KF-
6015
KF-
6017
6017P
KF-
6028
6028P
KF-
6038
KF-
6043
KF-
6048
KF-
6104
KF-
6105
KF-
6106
KP-
578
KF-96A-6cs
(ジメチコン)
I I I S S S I I S S S S
KF-995
(シクロペンタシロキサン)
I I S S S S I S S S S S
KF-56A
(ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン)
S S S S S S I S S S S S
ミネラルオイル I I I I I S I S I S I I
イソノナン酸イソトリデシル I S S I I S I S S S S S
トリエチルヘキサノイン S S S S S S S S I S I S
エタノール* S S S S S I S I I I I I
1,3-ブチレングリコール S I I I I I S I I I I I
グリセリン I I I I I I I I I I I I
S S I I I I S I I I I I

S:可溶 I:不溶 *純度 約95%

微粒子酸化チタンの分散性

各活性剤を用いてビーズミルで微粒子酸化チタン/シリコーン分散物を調製したときの粘度を示しています。KF-6106、KP-578を用いた分散物は低粘度となり、さらに、経時でも低粘度を保ち、粉体の分散•安定性に優れる結果となりました。

ロールミルで微粒子酸化チタン/シリコーンペーストを調製した場合も、KF-6106、KP-578で粉体を分散させたペーストは分散剤がない場合に比べて著しく粘度を低下させ、化粧料への粉体の配合を容易にすることが期待できます。

処方例

  • W/O リキッドファンデーション

    W/O リキッドファンデーション
    1. KSG-210 *1 3.0wt%
    2. KSG-15 *1 2.0wt%
    3. KF-6017 *1 2.0wt%
    4. KF-56A *1 5.0wt%
    5. 有機変性ベントナイト 1.0wt%
    6. KF-995 *1 32.35wt%
    7. KSP-100 *1 2.0wt%
    8. イソノナン酸イソトリデシル 1.7wt%
    9. KP-578 *1 0.25wt%
    10. 顔料(KTP-09シリーズ *1) 10.0wt%
    11. 1,3-ブチレングリコール 5.0wt%
    12. クエン酸ナトリウム 0.2wt%
    13. 塩化ナトリウム 0.5wt%
    14. 精製水 35.0wt%

    A.成分1~7を混合して均一に分散させる。
    B.成分8~10を混合して、ローラーで分散させる。
    C.成分11~14を混合し溶解する。
    D.AにCを加え均一に混合する。
    E.DにBを加え均一に混合する。
    *1:信越(Shin-Etsu)

製品に関するお問い合わせ

KP-578

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信越化学工業株式会社 シリコーン事業本部 営業第一部 化粧品グループ

03-6812-2406