シランカップリング剤のメトキシシリル基とエトキシシリル基の使い分けは?
アルコキシシリル基の加水分解性はエトキシシリル基よりもメトキシシリル基の方が速いです。
アルコキシ基の加水分解性
一般的にメトキシ基(-OCH₃)は、エトキシ基(-OC₂H₅)に比べ反応性(加水分解性)が高いです。
酸性条件下では アルコキシ基が少ない方が反応が速いため、加水分解速度は
ジメトキシ>トリメトキシ>ジエトキシ>トリエトキシ
の順番となります。
一方、塩基性条件下では、
トリメトキシ>ジメトキシ>トリエトキシ>ジエトキシ
の順番となります。
メトキシシリル基が加水分解するとメタノールが、エトキシシリル基が加水分解するとエタノールが生成するため、メタノールの発生を懸念される場合は、エトキシシリル基(KBEシリーズ)をご使用ください。