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型取り用シリコーンRTVゴムについて

Q1. 型取り用シリコーンRTVゴムの特長を教えてください。
Q2. 型取りにはどんな方法があるのでしょうか?
Q3. シリコーンが試作の分野に使われるのはなぜですか?
Q4. 原型はどんな物でもいいのでしょうか?
Q5. 型取り用のRTVゴムが硬化しないのですが、どうしてでしょうか?
Q6. 型取り回数が伸びないのですが、どうしてでしょうか?
Q7. 原型にRTVゴムが接着してしまったのですが、どうしてでしょうか?
Q8. ゴム型に気泡が残るのですが、どうしてでしょうか?
Q9. ゴム型が変形します。どうしてでしょうか?

Q 型取り用シリコーンRTVゴムの特長を教えてください。

A 型取り用シリコーンRTVゴムは主剤と硬化剤を混合し、注型することにより短時間でゴム母型を簡単に作ることができます。離型性に優れていることから、通常、離型剤は不要です。また流動性にも優れているため、指紋、木目のような微細なものでも原型を忠実に再現できます。硬化時に発熱しないため、原型に悪影響を与えません。このほかにも、寸法安定性や耐熱性、耐薬品性などの特長を有しています。これらの特長から、簡単に型取りができるため、自動車部品や機械部品、電気部品などの試作モデルの作製をはじめ、美術工芸品や家具部品、玩具などさまざまな用途での使用が可能です。 近年では、製品の小型化にともない、部品もますます小型・高精細化しており、さまざまな産業分野で型取り用シリコーンRTVゴムの特長が活かされています。

Q 型取りにはどんな方法があるのでしょうか?

A シリコーンによる型取りには以下のような方法があります。

(1)

積層法:マスターモデルにシリコーンゴムをガラスクロス、ガーゼなどで補強しながら積層して一定の厚さのスキン層を作り、ゴムの変形を防ぐため石膏、樹脂などで裏打ちして母型を作る方法。美術品複製、立体像の型取りなどに適する。

(2)

常圧注型法:マスターモデルをセットした型枠にシリコーンゴムを注入して母型を作る方法。美術工芸品、家具部品、装飾品などに適する。

(3)

真空注型法:真空注型装置を用いた注型法で、高精密なシリコーンゴム型を作る方法。精密な樹脂成形品の試作モデル、小ロットの樹脂部品、自動車や家電の部品などに適する。 このうち、最近では、真空注型による微細な部品などの試作モデル作製の分野が伸びてきています。

Q シリコーンが試作の分野に使われるのはなぜですか?

A 家電品の筐体や自動車のダッシュボードなどは、一般的には金型を用いた射出成形で作られます。しかし、金型製作には時間がかかり、また費用もかさむため、数個〜数十個だけの試作のために、金型を製作することは効率的ではありません。型取り用シリコーンRTVゴムは転写性に優れるため、原型が1個あれば、それを元にシリコーン型を作り、ウレタン樹脂などにより手軽に原型を複製できます。また、シリコーン型は成形品を型からはずす際の離型性もよく、さらにゴムであるため、弾力性に富んでおり、複雑で精密さを要求されるものや、逆テーパーのある形状のものなどの型取りも可能です。

Q 原型はどんな物でもいいのでしょうか?

A 基本的には、シリコーンで型取りをする際に壊れないものであれば何でも可能です。一般的には機械加工などで造形されたABS製の原型が多く用いられます。また、最近の造形技術として、ラピッドプロト造形法があります。これは例えば、3次元のCADデータを等高線で断面をスライスしたSTLといわれる形状データに変換し、これを元にさまざまな方法で断面形状を作製、積層して造形する方法などがあります。その中の1つである紫外線で硬化する樹脂を1層ずつ硬化させ、積層して造形を行う光造形システムにより作製された原型も増えてきています。
 なお、光造形により作製された原型には硬化阻害物質が含まれている場合が多いため、付加タイプの製品を使用する場合はご注意ください。なお、詳細は当社営業担当者までお問い合わせください。

Q 型取り用のRTVゴムが硬化しないのですが、どうしてでしょうか?

A 下記の問題が原因に考えられますので、確認してください。

考えられる原因

対策

硬化剤添加量の過不足。

規定量を添加してください。

硬化剤の不適。

指定の硬化剤を使用してください。

混合不良。

十分に混合してください。

付加タイプの硬化阻害。
(1) 原型との接触表面のみ。       
(2) 全面的に硬化しない。

 
(1) 当社品「バリヤーコートNo.6」で原型表面を処理してください。
(2) 混合ベラ、容器を専用にし、硬化阻害物質が入らない環境で作業してください。

室温が低すぎて硬化しない。

室温を20〜30℃に上げてください。

保存期間が長すぎて、ロットが古い。

長期に在庫せずに、開封後は1ヶ月以内に使用してください。

保管状態が悪く、経時変化した。

高温、高湿、直射日光を避け、冷暗所に保管してください。

Q 型取り回数が伸びないのですが、どうしてでしょうか?

A 下記の問題が原因に考えられますので、確認してください。

考えられる原因

対策

ゴム型の養生不足。

完全に硬化してから樹脂を注入してください。また、ゴム型を加熱・アフターキュアさせてください(50℃×1〜4時間)。

注入樹脂とRTVゴムの不適。

最適なRTVゴムに変更してください。

樹脂の混合不足や配合比の不適。
(異常発熱など)

樹脂側の原因を改善してください。

ゴム型の使用サイクルが激しすぎる。

ゴム型を休ませながら使用すると耐久性が向上します。

バリヤーコート剤の不適。

バリヤーコート剤を検討してください。

Q 原型にRTVゴムが接着してしまったのですが、どうしてでしょうか?

A 下記の問題が原因に考えられますので、確認してください。

考えられる原因

対策

原型の素材がガラス、陶器、石材の場合は、接着する可能性があります。

石けん水、中性洗剤水溶液、当社品「バリヤーコートNo.6」で表面を処理してください。

Q ゴム型に気泡が残るのですが、どうしてでしょうか?

A 下記の問題が原因に考えられますので、確認してください。

考えられる原因

対策

脱泡が不完全。

完全に脱泡するために、真空脱泡装置をお使いください。

木型原型から気泡が発生。

木型原型に目どめ処理を行ってください。

原型表面の結露。

原型を乾燥させてください。

Q ゴム型が変形します。どうしてでしょうか?

A 下記の問題が原因に考えられますので、確認してください。

考えられる原因

対策

ゴム型の養生不足。

RTVゴムを硬化させた後、養生を完全に行ってください。

保存状態の不適正。

原型を再セットして保存してください。

 
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