永久ひずみは、試料に引張り応力をかけて応力を除いた後のひずみの度合いを計る試験と、圧縮応力をかけた場合のひずみ度合いを計る試験とがあり、前者を引張り永久ひずみ、後者を圧縮永久ひずみといいます。試験はJIS K 6262に基づいて行われ、いずれもゴム特性(反発弾性など)を評価します。
耐熱性はどのように測定するのですか?
耐熱性は、硬化シリコーンゴムの引張り強さ、切断時伸び、硬さ、の特性について、高温下での耐性を評価します。試験方法はJIS K 6257のノーマルオーブン法またはテストチューブ法により、標準加熱温度は250±3℃、標準加熱時間は72時間です。オーブンまたはチューブ内部の空気が3~10回/1hの割合で入れ換わること、平均風速は0.5m±0.1m/sが望ましいとされています。
浸せきはどのように測定するのですか?
浸せきは、各種の液体に対する体積、引張り強さ、切断時伸び、硬さの変化を測定する試験です。製品の使用条件が液体に常時接する(浸る)場合、液体の種類によって製品が時間経過によって膨潤したり、強度などに変化をきたすかどうかをJIS K 6258により評価します。
引張りせん断接着強さはどのように測定するのですか?
引張りせん断接着強さは、シーリング材などの物性評価を主対象とする試験です。JIS K 6850に基づく試験で接着破壊、凝集破壊、被着体破壊について所定の測定値を求めます。
体積抵抗率はどのように測定するのですか?
体積抵抗率は、材料固有の電気的抵抗を測定する試験で、常態の場合と浸せきの場合があります。それぞれの試験条件としての回路や電極のセット法、試料のサイズ(形状、寸法)、厚さの測定(JIS K 5250)、電圧のかけ方など、試験方法の細目が定められています。