Q&A

シリコーンの基本単位について

シリコーンは、4つの基本単位からなるポリマーだといわれますがどういうことですか?
シリコーンは有機ケイ素化合物の名の通り、ケイ素に有機基が結合したものですが、基本となるケイ素は結合する手を4つ持っています。この4つの手と有機基の結びつきを4つの基本単位といっています。シリコーンの骨格構造は、M単位、D単位、T単位、Q単位の4つの基本単位に分けられ、その組み合わせからなっています。
M、D、T、Qにはどんな意味があるのですか?
ケイ素に有機置換基がいくつ付いているか、例えば、有機置換基が3個付いた1官能性のときはM単位、2個付いた2官能性のときはD単位、1個付いた3官能性のときはT単位、有機置換基が1個もない4官能性のときはQ単位となります。これらの組み合わせで、いろいろなシリコーン製品になります。
どのような組み合わせがあるのですか?
M単位とD単位でできたものは直鎖状のポリマーとなり、シリコーンオイルや生ゴムがこの組み合わせになります。また、T単位やQ単位を含むものは分岐状となりレジン状となります。
シリコーンはオイル、ゴム、レジンといろいろな性状をもっていますが、4つの単位の組み合わせに由来するのですね。
これらの組み合わせにより、いろいろな分子構造を自由に設計できることがシリコーンの特徴のひとつで、そのために応用範囲が大変広くなっているといえるでしょう。また、ポリマーの長さや有機置換基の種類を変えることができるため、シリコーンの基本性能に加えてさまざまな機能を付与することができるのです。シリコーンが高機能ポリマーといわれるのは、こういった特徴があるからなのです。

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