シリコーン製品の価格について
- 原油価格の高騰の影響で原材料価格が上昇していますが、シリコーン製品はどうですか?
- シリコーン製品も同様で、2008年3月に価格改定を発表しました。
- シリコーン製品も例外ではないのですね。それでは、シリコーン製品の値上げの要因は原油価格の高騰ですか?
- 原油価格の高騰だけではありません。シリコーン製品は、主原料の金属ケイ素や触媒原料の白金、製造用エネルギー、ドラム容器や包装資材など、ほとんどの原材料や資材が高騰・値上がりしていることが要因です。
- 主原料である金属ケイ素の高騰の背景を教えてください。

主原料の金属ケイ素
金属ケイ素はシリコーン製品の原料以外に半導体、太陽電池などにも使われており、世界的な需要の高まりが影響していると考えられています。また、主要生産地の電力不足による生産減と輸出関税課税など、いくつかの要因があります。
- それでは、触媒原料の白金はどうですか?
- 白金は自動車用途をはじめ、希少金属の需要増など、いくつかの要因が考えられています。今年に入り史上最高値を更新しており、10年前に比べ5倍以上に高騰しています。
- 今後の見通しはどうでしょうか?
あらゆる原材料や資材の高騰・値上がりが続いています。原油価格が上昇すれば、石油系製品が値上がりするように、シリコーン製品も主原料の金属ケイ素や触媒原料の白金などが高騰しているため、値上げをお願いせざるを得ない状況になっています。なお、為替変動の影響もありますが、ここでは省略します。シリコーン製品の価格に影響を及ぼすさまざまな要因についてご理解ください。
シリコーン製品の価格に影響を及ぼす要因
項目 |
対象物 |
主原料の高騰によるもの |
金属ケイ素、メタノールなど |
触媒原料の高騰によるもの |
白金、銅 |
製造用エネルギーの高騰によるもの |
重油、ガソリンなどの各種燃料など |
鋼材の値上げによるもの |
ドラム容器など |
原油価格の高騰によるもの |
石油系溶剤、包装資材、輸送費など |
※ Q&Aの内容は、2008年3月時点の状況に基づいて書かれています。
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