群馬事業所の廃棄物の対応や大気汚染防止の取り組み
群馬事業所は、信越グループの目標である廃棄物ゼロエミッション(廃棄物発生量に対する最終埋め立て処分量の割合1%以下)の達成、原単位による廃棄物発生量の削減の推進に取り組んでいます。
また、大気汚染防止では排出量の削減目標を設定し、環境負荷の少ない燃料への転換などによって排出量の削減に取り組んでいます。
工場内で発生した産業廃棄物は、磯部工場にある焼却設備に集められ、焼却処理をしています。焼却設備からの化学物質の発生を抑制するため、24時間の連続運転と高温・安定燃焼による運転管理の最適化に取り組んでいます。また、焼却設備から発生する熱を利用して蒸気を作り出し、工場内で使用しています。
群馬事業所では、エネルギー源として、電気とともに環境特性に優れた天然ガスを積極的に使用しています。天然ガスは、酸性雨や大気汚染の原因とされるNOx(窒素酸化物)の発生量が少なく、またSOx(硫黄酸化物)も発生しない理想的なエネルギーです(上図参照)。
群馬事業所では、環状シロキサン類の大気への排出量削減にいち早く取り組んでいます。シリコーン製造時の排出ガス中には微量の環状シロキサン類が含まれていますが、モノマー工程では同成分を回収し、排出量の99%以上を原料としてリサイクルしています。
また、シリコーン製品の原料であるメチルシラン製造時の排出ガスには微量のメチルシランが含まれていますが、大部分は回収し、残りは洗浄器で除去しています。群馬事業所ではプロセスを改善し、リサイクル率を99%以上に高める取り組みを進めています。