信越シリコーン セレクションガイド

KR-242A

難燃性メチル系レジン

求める性能 耐水性難燃性電気絶縁性耐候性耐熱性
特徴・用途など 無機材料との接着良好一液タイプマイカ積層板粉末冶金のバインダー
  • 高硬度な被膜を形成
  • 加熱による発煙が少ない
  • マイカなど無機材料のバインダーに実績あり

製品情報

  1. 各種無機材料のバインダーとして使用され、耐熱性、難燃性などの優れた成型物が得られます。
  2. 加熱により速やかに架橋して、耐溶剤性の優れた硬化物を形成し、熱軟化することはありません。
  3. 灼熱残量が多く、加熱による発煙が極めて少ない、不燃に近い難燃性を示します。
  4. マイカなどの無機材料の接着に優れます。
  5. トルエン、キシレン、アルコールなどの溶剤で希釈できます。

使用方法

マイカ積層板
  1. 使用前に適正なゲル化時間を有することを確認してください。
  2. 乾燥工程は、溶剤の除去が目的ですので、あまり強い条件下で行うと、充分な接着性が得られないことがあります。
配合 KR-242A 100部
トルエン 300部
イソプロピルアルコール 100部
D-220 1.2部

上記配合比で混合し、集成マイカに対してシリコーン分が8~10%になるようにスプレーなどで散布塗布し、下記の条件で成型します。

基材 無焼成、硬質集成マイカ箔、9枚積層
乾燥(プレキュアー) 100~130℃×5min
プレスキュアー 190℃×60min×15kg/cm2
アフターキュアー 100℃×12h→150℃×4h→200℃×2h→250℃×2h→320℃×2h
外観 表面平滑
厚さ(mm) 0.5
密度(g/cm2) 1.97
曲げ強さ(N/mm2) 常態 309
40℃/24h/90%RH 262
Boil/30min 180
絶縁破壊の強さ(kV) 154
体積抵抗率(Ω・m) 68

(規格値ではありません)

適用可能溶剤系 有機溶剤系
適用可能樹脂 シリコーン
溶剤系 有機溶剤
使用方法 主剤
硬化方式 熱硬化
被膜の硬度
外観 無色透明液体
不揮発分(105℃x3h %) 50
粘度25℃ 12mm2/s
比重25℃ 1.04
溶剤/溶媒 トルエン/IPA
標準硬化条件 200℃x20min
消防法危険物分類 第四類第一石油類
荷姿 1kg,18kg, 200kg

(規格値ではありません)

製品に関するお問い合わせ

KR-242A

お問い合わせフォーム

信越化学工業株式会社 シリコーン事業本部 営業第二部

03-6812-2407

関連製品リスト

製品名 タイプ 硬化方式 溶剤系 使用方法 被膜の硬度 通称 概要
KR-220L メチル系 熱硬化 無溶剤(固形) 主剤 フレーク状メチル系レジン ・固形(シリコーン分100%)でフレーク状 ・抵抗器塗料、金属粉焼結体のバインダーなどに実績あり
KR-220LP メチル系 熱硬化 無溶剤(固形) 主剤 パウダー状メチル系レジン ・固形(シリコーン分100%)でパウダー状 ・KR-220Lをさらに粉砕しパウダー化したもの
KR-242A メチル系 熱硬化 有機溶剤 主剤 難燃性メチル系レジン ・高硬度な被膜を形成 ・加熱による発煙が少ない ・マイカなど無機材料のバインダーに実績あり
KR-251 メチル系 室温乾燥,熱硬化 有機溶剤 主剤 室温乾燥型メチル系レジン ・超高重合度 ・室温でも溶剤が揮発すればラッカー被膜を形成 ・加熱によりさらに耐熱性、耐薬品性に優れた被膜を形成 ・主に電気絶縁、耐水コート剤として実績あり
X-40-2406M メチル系 熱硬化 有機溶剤 主剤 - 離型性メチル系レジン ・耐ヒートショック性に優れる ・耐熱性に加え離型性あり ・塗料 ・コーティング用途で実績あり
KR-211 メチル/フェニル系 - 有機溶剤 改質剤 - 改質用メチルフェニル系レジン ・有機樹脂の改質剤 ・耐熱性や耐候性の付与が可能 ・主に塗料用途で実績あり
KR-212 メチル/フェニル系 - 有機溶剤 改質剤 - 改質用メチルフェニル系レジン ・有機樹脂の改質剤 ・KR-211よりも相溶性、可とう性に優れる ・耐熱性や耐候性の付与が可能 ・主に塗料用途で実績あり
KR-255 メチル/フェニル系 室温乾燥,熱硬化 有機溶剤 主剤 室温乾燥型メチルフェニル系レジン ・室温でも溶剤が揮発すればラッカー被膜を形成 ・加熱によりさらに耐熱性、耐薬品性に優れた被膜を形成 ・主に電気絶縁、耐水コート剤として実績あり
KR-271 メチル/フェニル系 熱硬化 有機溶剤 主剤 柔軟性メチルフェニル系レジン ・耐熱性、電気絶縁性に優れた被膜を形成 ・可とう性が特長で高温時のクラックや剥がれが少ない ・主に塗料、コーティング剤のバインダーとして実績あり
KR-300 メチル/フェニル系 熱硬化 有機溶剤 主剤 高硬度メチルフェニル系レジン ・耐熱性に優れた被膜を形成 ・高硬度 ・主に耐熱塗料のバインダーとして実績あり
KR-311 メチル/フェニル系 熱硬化 有機溶剤 主剤 中硬度メチルフェニル系レジン ・メチルフェニル系のスタンダード製品 ・耐熱性に優れた被膜を形成 ・有機樹脂との相溶性良好 ・主に耐熱塗料のバインダーとして実績あり
X-48-1030D メチル/フェニル系 熱硬化 弱溶剤 主剤 弱溶剤型メチルフェニル系レジン ・開発品・TX(トルエン、キシレン)溶剤フリー・溶剤としてDMFDG(ジプロピレングリコール ジメチルエーテル)とPGMAC(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)を使用・室温乾燥で被膜を形成・高硬度で耐熱性に優れた被膜を形成
X-40-2667A メチル/フェニル系 熱硬化 無溶剤(シリコーン分100%) 主剤 二液付加硬化型メチルフェニル系レジン ・付加硬化型 ・主剤(A剤)と硬化剤(B剤)の二液タイプ ・硬化収縮が少ないため、成形物や厚膜化が可能 ・ガラス基材への密着性も良好
X-40-2756 メチル/フェニル系 熱硬化 無溶剤(シリコーン分100%) 主剤 一液付加硬化型メチルフェニル系レジン ・付加硬化型 ・硬化触媒を含有し一液化 ・硬化収縮が少ないため、成形物や厚膜化が可能 ・ガラス基材への密着性も良好
KR-480 メチル/フェニル系 - 無溶剤(固形) 改質剤 - 熱可塑性、改質用メチルフェニル系レジン ・ポリカーボネートの難燃性付与剤として開発 ・フェニル基が多く有機樹脂への相溶性が良好 ・シラノール基がほとんど無く熱可塑性 ・エポキシ成型物の応力緩和性付与剤としても実績あり
ES-1001N 有機樹脂変性系 熱硬化 有機溶剤 主剤 エポキシ樹脂変性レジン ・シリコーン樹脂の耐熱性とエポキシ樹脂の防食性、密着性を合わせ持つ ・エポキシ樹脂変性シリーズのスタンダード製品 ・塗料(下塗り用)のバインダーとして主に実績あり
ES-1002T 有機樹脂変性系 室温硬化 有機溶剤 主剤 エポキシ樹脂変性レジン ・シリコーン樹脂の耐熱性とエポキシ樹脂の防食性、密着性を合わせ持つ ・ポリアミン系架橋剤(KP-390)の併用で室温硬化が可能 ・室温硬化のため現場塗装用の塗料(下塗り用)のバインダーとして主に実績あり
ES-1023 有機樹脂変性系 熱硬化 有機溶剤 主剤 エポキシ樹脂変性レジン ・シリコーン樹脂の耐熱性とエポキシ樹脂の防食性、密着性を合わせ持つ ・ES-1001Nよりも基材密着性、耐衝撃性に優れる ・塗料(下塗り用)のバインダーとして主に実績あり
X-41-1610 有機樹脂変性系 室温硬化,熱硬化 弱溶剤 主剤 弱溶剤型エポキシ樹脂変性レジン ・TX(トルエン、キシレン)フリータイプ。PGMAC溶剤 ・シリコーン樹脂の耐熱性とエポキシ樹脂の防食性、密着性を合わせ持つ ・塗料(下塗り用)のバインダーとして主に実績あり
KR-5206 有機樹脂変性系 室温硬化 有機溶剤 主剤 アルキッド樹脂変性レジン ・シリコーン樹脂の耐熱性とアルキッド樹脂の室温硬化性を合わせ持つ ・室温硬化のため現場塗装用の塗料のバインダーとして主に実績あり
KR-5230 有機樹脂変性系 熱硬化 弱溶剤 主剤 弱溶剤型ポリエステル樹脂変性レジン ・シリコーン樹脂の耐熱性とポリエステル樹脂の耐薬品性、耐屈曲性、高光沢性を合わせ持つ ・ポリエステル樹脂変性シリーズのスタンダード製品
KR-5234 有機樹脂変性系 熱硬化 有機溶剤 主剤 ポリエステル樹脂変性レジン ・シリコーン樹脂の耐熱性とポリエステル樹脂の耐薬品性、耐屈曲性、高光沢性を合わせ持つ ・KR-5230に比べ硬化性に優れる
KR-5235 有機樹脂変性系 熱硬化 有機溶剤 主剤 ポリエステル樹脂変性レジン ・シリコーン樹脂の耐熱性とポリエステル樹脂の耐薬品性、耐屈曲性、高光沢性を合わせ持つ ・ノンスティック性がありキッチン周りの耐熱塗料用途に実績あり